線維筋痛症とともに生きている、 復活サポートカウンセラーが約4年間 心理カウンセリングを受けてみた

線維筋痛症患者でもある、cocoroharadaがカウンセリングと出会ってどう変わったかを綴っています。

線維筋痛症とともに生きている、 - 復活サポートカウンセラーが約 4 年間- 心理カウンセリングを受けてみた - 第57回 課題を資源に変える(5)

「家を継げ。家庭を持て。結婚しろ。仕事をしろ。」


これらは全て定期的に父親から私にいわれているメッセージです。本人は「話し合い」をしているつもりらしいのですが、事実は父の希望を一方的に聞かされるだけです。


本当は父がしゃべってすっきりしたいだけなんですよ。息子がそれで本当に幸せになるかどうかは二の次なんですね。


つい最近まではこれは苦痛でしかありませんでした。

父は異論は認めませんからね。いくら時代が変わって、多様な生き方ができる時代になっていても同じです。


本人の中では息子が変われば自分が楽になるという頑迷な信念があるのです。しかしいくら息子でも過去と他人は変えられません。


ですが、今は父の希望に沿わない生き方をしている自分を許して受け入れているので、これらはすでに問題ですらありません。


今までは父の一方的な一人しゃべりに自分が不快な反応をしめして苦しくなっていました。


このままだと反応を変えただけで、また同じことをいわれる事は容易に想像がつきます。


家制度などすでに崩壊し、少子高齢化が進む世の中、世界の変化についていけない老親にこうした小言を言われ続けている人は私以外にもいっぱいいると思われます。


ただ、多くの方はそれをまともに受け取る以外方法を知らないので、たまりにたまって爆発した結果、行きつく先は犯罪・・・・というケースも大いにありうるでしょう。


こうした場面に遭遇した時に、思うことがあります。皆さんに当てはまるとは限りませんが、小言をいわれて何らかの揺らぎを感じるのであれば、もしかすると、自分の存在価値に条件がつかないと認められない感覚がどこかにあるのかもしれません。


先ほどの父の話から引用すると「家を継いでない。家庭を持っていない、結婚してない。仕事をしてない」とダメだというニュアンスを感じることができます。


それを真正面から受け止めて、ダメなんだと落ち込んだり、できてない部分を改善しようとしても、私の場合では経験上うまくいかないでしょう。


今こうして私が生きているのは、様々な要因が絡んでこうなっているのであって、決して自分だけに原因があるわけではありません。


そのあちこちに無数に存在する要因を一つ一つ独力で改善するのは不可能といえるでしょう。


個人でどうにかならない問題を自己責任にされてもどうにもなりません。多様化した世の中では、コンクリートのように固いガード張る生き方より、柳に風のような生き方の方がより生きやすいかな、と私は思います。