線維筋痛症とともに生きている、 復活サポートカウンセラーが約4年間 心理カウンセリングを受けてみた

線維筋痛症患者でもある、cocoroharadaがカウンセリングと出会ってどう変わったかを綴っています。

線維筋痛症とともに生きている、 復活サポートカウンセラーが約 4 年間- 心理カウンセリングを受けてみた 第103回プロレスとアニメと線維筋痛症(4)

残念ながら世の中には、決めつけと諦めと怖さが蔓延しています。自分自身も含めたすべての人にそれらはありますが、向き合い、立ち向かうことは普通しないと思います。

 
ですから、そこにあってもなかったかのように扱う方が楽なのです。決めつけてしまえば、自分は安全なんですから、常識の殻をわざわざ破るようなこわい真似は進んではしないでしょう。
 
…と、こうして書いている私のこの文章が決めつけと諦めと怖さの産物でもあるんですね。
本当はどうしたいのか?と聞かれれば誰だって「理解されたい」「理解を得たい」はずです。
自分の好きなものに関しては特にそうではないでしょうか。
 
ですが、「どうせわかりっこないよ」「説明したところで、私のレベルにはついてはこられないでしょ?」という決めつけと諦めで、最初から説明も放棄し、自分の殻の中に閉じこもるだけでは最初から理解を得られるはずもないのです。
 
心理学に関しては説明する術をなんとなく学んで仕事にしてますが、プロレスやアニメの面白さ、あるいは線維筋痛症の症状を相手にわかるように説明するのはかなり骨折りな作業です。
 
ちょっとでもわかってくれそうな相手が現れると、それ自体がレアなんで、喜び勇んでしゃべりすぎて、嫌われるというパターンは私も何度となく体験してきました。
 
そもそも色眼鏡で見られやすいコアジャンルなサブカルチャーは、とにかく偏見のある相手に対してはハードルが高すぎます。 これは線維筋痛症でも同じです。
 
しかし、説明しなければ魅力や自身の窮状は永遠に相手には伝わりませんし、わからないだろうからと、自分から距離をおくのは、問題解決にはならないですよね。
 
ではどうしたらいいか?いくつかあるんですが、まず相手の話に異論を挟まず聴いてみましょう。聴いてもらえている感があると、相手と聞き手にシンパシーが生まれます。
 
そこから、相手の好きに耳を傾けていくと、何かしらのとっかかりが見えてくるかもしれません。それまで待つのはきついかもしれないですが、話す労力を聴く労力に振り当てると、不思議なくらい、相手の偏見のレベルが下がっていることがあります。
 
コツはとにかく待つことと、共感ポイントを探すことですね。お互い言いたいことをいいあってスッキリしない結末を迎えるよりは、共感と親密さを得た上で、理解してもらう方が良くないですか?私は今なら後者を選びますね。