線維筋痛症とともに生きている、 復活サポートカウンセラーが約4年間 心理カウンセリングを受けてみた

線維筋痛症患者でもある、cocoroharadaがカウンセリングと出会ってどう変わったかを綴っています。

線維筋痛症とともに生きている、 - 復活サポートカウンセラーが約 4 年間- 心理カウンセリングを受けてみた - 第61回 線維筋痛症と睡眠障害1

睡眠というのは人間が健康で暮らすために必要不可欠なものですが、なぜかこの大切な睡眠を軽んじてしまう傾向が、私にはありました。

そもそも眠るという事は当たり前にできることだと思っていました。

 また、起きていなくてはいけない時にたまらなく襲ってくる眠気を「睡魔」と称して忌み嫌い、起きて生産活動している時こそ価値があるのだとも思い込んできました。

 でも、睡眠障害になってみるとわかるのですが、眠れることは当たり前でもなんでもなかったのです。はじめはいくら身体を酷使して疲れ果てて夜を迎えて、日付が変わるころになっても全然眠くならないという事態が続き始めます。

 普通なら「寝ないと明日に響くから」とか「これだけ寝られないと疲れが取れない」とか考えそうなものですが、寝ることに罪悪感をもっていた私は、むしろ起きていられる時間が増えたことを喜ばしいとさえ思っていました。

 むしろ増えた時間で何をするのかそのことばかりに意識がいってしまい、寝る事を顧みなかったのです。結果私は約二年の寝たきり生活という一番望まない結末を招いてしまうわけですが。

 睡眠障害うつ病の因果関係はよく知られるようになってきましたが、うつ症状を伴うことがある線維筋痛症にもやはり患者の多くに睡眠障害の傾向があるそうです。

 入眠困難に関しては改善をみましたが、早朝覚醒だけはいまだに悩んでいます。これは加齢とかいう問題ではなく、割と若いうちからあったことなのです。

線維筋痛症患者は、一方の足で眠って、 もう一方の足で覚醒して夜を過ごしているように見える」という言葉があるそうです。このたとえは当事者としては非常にわかりやすいですね。

頭ではなく感覚としてこの言葉は理解しやすかったのです。