線維筋痛症とともに生きている、 復活サポートカウンセラーが約4年間 心理カウンセリングを受けてみた

線維筋痛症患者でもある、cocoroharadaがカウンセリングと出会ってどう変わったかを綴っています。

線維筋痛症とともに生きている、 復活サポートカウンセラーが約 4 年間- 心理カウンセリングを受けてみた 第二十一回・私の病気は線維筋痛症だった (3)

薬で低体温はなおらないとなると、ほかの方法を探せねばなりませんでした。いろいろ模索しているうちに、ふとしたことで低体温から「線維筋痛症」という言葉にぶちあたりました。聞きなれない名前の病気。しかし諸症状をみていくと自分と驚くほどシンクロしていたのです。全身に走る痛み、うつ症状、低体温、冷え症、歯の欠損などなど。しかしやはりこの病気にも特効薬はありませんでした。線維筋痛症の薬「リリカ」が保険適応になる前の話です。

 

今思うとこの当時、自分の人生の中で一番生きようとしていた時期だったのかもしれないですね。それまではとにかく「死にたい」人間でしたから、真反対のことをしている違和感みたいなものは全くなく、ただ必死に生きようとしていたのです。

 

結果的に私は減薬と体質改善に成功しています。そもそも体質改善と減薬を同時にしてくれる医師はいないと思っていましたが、調べてもみたらあったんですよ。そういう病院が!それが今の主治医になっていただいている先生でした。

 

「低体温が薬では治せないのであれば、あとは体質改善だ!」と当時の私は考えていました。実を言うと前の医師に言われるがままに処方されている薬を、いったいいつまで飲み続けなければならないのだろうという疑念がずっと頭にありました。なので体質改善して減薬という方向こそが、私の今後進むべき道なんだと思っていました。

 

先生にその考えを伝えると、「薬との併用で」治療を続けることを勧められました。素人考えで自分に処方された薬は多すぎると思っていたのですが、実はそうでもなかったのです。そのうえで、少しずつ無理のない範囲での減薬に取り組んでいくことになりました。そこで習ったのが深複式呼吸というものでした。

 

この呼吸法は、副交感神経を優位にさせるのに有効な方法でした。たかが呼吸とあなどるなかれ、ということを効果が出てから思い知りました。先生の指導でこの呼吸法と、ストレッチによる治療を行った結果、体温は6度台に、痛みもかなりの箇所で改善がみられました。

 

最終的には減薬に成功したことで、薬への抵抗感も減り、服薬が必要だというう現実も受け入れることができました。こうしてカウンセリングと服薬を併用して、日常生活を送るという現在の方向性にいきついたわけですが、やはりあの時、必死になって低体温からの脱出を試みなかったら今の自分はなかったと思います。

 

誰しもが私のようになれるとはいいません。しかし線維筋痛症以外でも多くの患者さんが痛みから解放されている現実をみると、呼吸って大事なんだなあと認識を新たにしたわけです。

 

本当自分の呼吸って普段意識してないですからね。そこに注意をむけてみるっていうのは必要だと思いますよ。